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城ノ内遺跡発掘調査説明会 [城郭よもやま話]

IMG_9103.JPG←発掘された2条の溝(外堀か?)
 もう5ヶ月も前のことになるが、7月1日に上三川町多功地区の城ノ内遺跡で、発掘調査説明会があった。すっかりブログに書くのを忘れていたので、今更ながらだがここに記載しておく。城ノ内遺跡は、縄文時代~近世(江戸時代)に跨る複合遺跡で、多功城に関係する遺構も含まれる。ここは城をメインにしたブログなので、中世多功城に関係する遺構についてのみ取り上げる。

 城ノ内遺跡で発掘された中世の遺構は、溝(堀)3条・土坑・地下式坑(竪穴から横に掘り広げて地下室とした施設)・井戸・柱穴などである。溝は、一番内側(多功城に近い側)はごく一部が発掘されただけなので、はっきりとした形状がわからず、寺の墓地の区画溝の可能性もあるという説明だった。一方、残りの2条は平行に長く一直線に伸びた堀跡で、内側のものは上幅3m程、その外に幅3m程の帯曲輪らしい平坦面があり、更に外側に上幅わずか1m程の堀(というより溝)が確認された。多功城の古い絵図と照合すると、多功城の外堀南西部に当たるのではないかとのことであった。形状はおそらく箱薬研堀と思われるが、1mも掘ると水が湧き出してくる地質で、底まで掘れなかった為、深さは確認できていないとの説明であった。井戸跡は数ヶ所確認されており、今でも清水が湧き出してくるとのこと。この後、城ノ内遺跡は調整池となってしまう様なので、大きく土取りされて遺構は消滅してしまうらしい(今はもう工事が行われて無くなっているかも)。ただでさえ遺構がかなり少なくなっている多功城の、往時の姿を残す貴重な遺跡だが、失われてしまうのは残念である。
今でも水を湛える井戸跡→IMG_9083.JPG

 場所:http://maps.gsi.go.jp/#16/36.428802/139.872007/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0f1


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