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神保館(群馬県高崎市) [古城めぐり(群馬)]

IMG_3671.JPG←北側の土塁と空堀
 神保館は、辛科神社の神官であった神保氏の居館である。戦国時代に神保昌光が居住したと伝えられ、武田信玄が西上州を制圧すると、神保氏は武田氏に従った。なお神保と言えば、越中の守護代となった神保氏が有名であるが、その本貫地がこの上州の地であった。神保氏は鎌倉時代に足利一門の畠山氏に仕えるようになり、室町時代に足利尊氏が将軍となって一門が大きく飛躍すると、畠山氏は越中の守護を兼帯し、神保氏が越中に入部する契機となった。それに比べると、本貫地に残った神保氏はささやかな勢力だった様だ。

 神保館は、辛科神社の北東にあったとされる。神官なので、神社の隣に屋敷を構えたのは当然といえば当然である。周りよりやや高くなった微高地に位置し、現在は民家や畑となっていて、遺構の残存状況は悪い。北側とソーラーパネルが並べられた北東側に空堀らしき跡が見られる。特に北側のものは土塁も明瞭で、一部は二重空堀となっていたようにも見受けられるが、改変の可能性もありはっきりしない。いずれにしても、ここに屋敷を構えたにしてもそれは神官の職務の為に居たのであって、有事の際にはより要害性の高い神保植松城に立て籠もったものと推測される。

 お城評価(満点=五つ星):☆☆
 場所:http://maps.gsi.go.jp/#16/36.243096/138.967652/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0f1


戦国の北陸動乱と城郭 (図説 日本の城郭シリーズ 5)

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タグ:居館
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