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大山城(群馬県富岡市) [古城めぐり(群馬)]

IMG_1262.JPG←二ノ郭外周の横堀
 大山城は、国峰城主小幡氏の家臣野宮氏の歴代の居城である。野宮氏は、野宮淡路守信勝から28代駿河守信詮まで続いたと伝えられる。信詮の母は小幡氏の出であったので、野宮氏は小幡氏の親戚筋でもあった。信詮は1590年の小田原の役の際に、叔父の小幡則信と共に上方勢に抵抗し、国峰城落城後は小幡信昌(国峰城主小幡信貞の弟)に従って加賀に移り、1618年に没したと言う。

 大山城は、鏑川南岸に突き出した比高60m程の段丘上に築かれている。この場所は上信越道のすぐ北に当たり、行き方が少々わかりにくいが高速道路の側道を進むと、その脇から城への散策路が整備されている。遺構は完存し、城内は綺麗に整備されているので、非常に良好な遺構を見ることができる。但し、城内には絶滅危惧植物が自生しており、ロープで規制された部分には立入らないよう注意書きが立っているので、注意が必要である。城は、大きく3つの曲輪から構成され、北西に張り出した方形に近い形の曲輪が主郭、その南側背後に二ノ郭、更に主郭とは竪堀で分断された三ノ郭が北東に突き出している。更にこれらの曲輪の外周には腰曲輪が築かれ、二ノ郭西側では3段の腰曲輪が確認できる。また二ノ郭の南西外周には横堀が穿たれているが、埋もれているのかかなり浅い堀である。主郭と二ノ郭の間は段差で区画されているが、西端部だけ堀が穿たれ、主郭にはこの堀に沿って土塁・櫓台が築かれている。三ノ郭も後部の曲輪とは段差だけで区切られている。二ノ郭の南東部には、背後の尾根と分断する堀切が穿たれ、尾根側に2~3段の段曲輪が築かれて城域が終わっている。近くまで車でアクセスでき、綺麗に整備されているので、おすすめの城である。
主郭から見た竪堀と三ノ郭→IMG_1281.JPG

 お城評価(満点=五つ星):☆☆☆☆
 場所:http://maps.gsi.go.jp/#16/36.239142/138.842576/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0f1


信濃をめぐる境目の山城と館 上野編

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タグ:中世崖端城
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