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尾附城(群馬県神流町) [古城めぐり(群馬)]

IMG_0593.JPG←東尾根の堀切
 尾附城は、歴史不詳の城である。『境目の山城と館 上野編』では、登戸から尾附に移り、戦国期には武田氏に属した山中衆の土屋山城守高久の城と推測している。
 尾附城は、神流川の湾曲部に突き出た標高556m、比高66mの諏訪山と呼ばれる山上に築かれている。北側の山地との間は谷状地形となり、尾附集落が広がっているため、独立丘となっている。山頂の主郭に諏訪社の小祠があり、そこへの参道が北麓から付いているが、一部で石段が崩れており、気を付けないと滑落の危険がある。途中、2~3段の帯曲輪・腰曲輪を経由して主郭に至る。主郭を中心に東西に伸びた尾根上に曲輪群を連ねた連郭式の城であるが、いずれの曲輪も大した広さではなく、主郭も含めて居住性はほとんど無い。西尾根は、腰曲輪と繋がった二ノ郭的な段曲輪の先を小堀切で分断している。この堀切は、規模は小さいが鋭く穿たれ、両斜面に竪堀となって落ちている。堀切の先は自然地形の尾根となっている。一方、主郭の東尾根には2段の段曲輪の先にやはり堀切が穿たれている。『日本城郭大系』の縄張図では「大堀切」と記載されているが、実際の規模は西尾根のものと大差ない小堀切である。その先の尾根の高台に石尊社の小祠が祀られ、その下にやや広い東曲輪があり、北東に降る尾根上にも小郭が築かれている。遺構としては以上で、小平城などと同様、山間の小土豪が築いた詰城の形態を良く留めている。

 お城評価(満点=五つ星):☆☆
 場所:http://maps.gsi.go.jp/#16/36.090335/138.804789/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0f1


信濃をめぐる境目の山城と館 上野編

信濃をめぐる境目の山城と館 上野編

  • 作者: 宮坂武男
  • 出版社/メーカー: 戎光祥出版
  • 発売日: 2015/06/30
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)


タグ:中世山城
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