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小平城(群馬県神流町) [古城めぐり(群馬)]

IMG_0532.JPG←ニノ郭から見た主郭
 小平城は、この地の土豪黒澤氏の城と伝えられている。黒澤氏の事績については黒田城の項に記載する。
 小平城は、古田集落の背後に突き出た標高459m、比高90m程の山上に築かれている。古田集落の家の脇をすり抜けて南の谷戸に入る林道があり、その道の奥まで行けばすぐ右手に城の腰曲輪群が見える。西上州南西部の山間地の土豪の城に多い小規模な城砦で、遺構は完存しているものの居城性はほぼ無い、有事の際の詰城といった感じの城である。山頂に主郭を置き、南東と北側に腰曲輪群を連ねており、これら2つの腰曲輪群を連絡する武者走りが確認できるが、武者走りは途中で竪堀によって分断され、動線遮断を意識していることがわかる。千軒山城でも竪堀による分断が意識されていたので、同じ築城思想であった様である。また主郭の北側下方の腰曲輪には大手道が北麓から通じているが、虎口は横堀状となっている。主郭の南東の曲輪群では、最上段の曲輪はある程度の広さを持っているので、二ノ郭に相当するのだろう。ニノ郭から下の曲輪群は西辺または東辺に削り残しの土塁(というか削り残しの岩盤)を設けている。途中に小堀切が穿たれ、南東尾根の末端の鞍部にも峠道を兼ねたと思われる小堀切がある。この城は、藪が少なく動物には格好の住み家らしく、主郭も腰曲輪も鹿の糞だらけで足の踏み場もないほどである。小平城は、山間の小土豪の城の形態がよく分かる城である。
南東尾根の小堀切→IMG_0564.JPG

 お城評価(満点=五つ星):☆☆
 場所:http://maps.gsi.go.jp/#16/36.100565/138.887143/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0f1


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タグ:中世山城
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