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山本城(栃木県益子町) [古城めぐり(栃木)]

IMG_0045.JPG←主郭北東角の櫓台の張り出し
 山本城は、山本古屋城とも言い、大永年間(1521~28年)に笠間氏の家臣高塩伊勢守政平が築いた城である。その後、1583年に猛将水谷蟠龍斎正村率いる結城氏の加勢を得た益子家宗に攻められ、落城したと言う(『水谷蟠龍記』に記載される高塩合戦)。この頃益子氏は、隣接する笠間氏と激しい抗争を繰り返しており、高塩合戦もその一環で生起したものであろう。

 山本城は、光明寺北東に広がる緩やかな丘陵地に築かれている。あまり要害性が高いとは言えない、城を築くには珍しい選地である。主郭は現在民家となっているが、その周囲に土塁と空堀が残っている。民家のご主人に許可を頂いて遺構を拝見させていただいたが、主郭の北面と東面に残る土塁は高さ4~5mもある高土塁で、東側に凸状の横矢張り出しを設け、北東角にも横矢の張出し櫓台、南東隅部も内側にL字状に塁線を屈曲させており、かなり横矢掛かりによる防御を重視している。主郭の周囲も城域であるが、北郭は牧場になっていて牛が飼われており、かなり改変を受けていると思われる。御城と呼ばれる東郭も牧草地などになっている。しかしその北東の山林内に外郭らしい平場や腰曲輪があり、外周に薮でわかりにくいものの横堀が確認できる。また主郭の南西の畑の南辺に土塁と横堀が10m程残存している。西側の上城・中城と呼ばれる区域は宅地化されて改変を受けているが、切岸跡らしい段差や土塁らしい土盛りなどが散見される。いずれにしてもかなり遺構は失われているが、主郭部分だけは往時の姿をよく留めている。

 お城評価(満点=五つ星):☆☆
 場所:http://maps.gsi.go.jp/#16/36.435086/140.107591/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0f1


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