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井野城(千葉県佐倉市) [古城めぐり(千葉)]

IMG_6577.JPG←二ノ郭の桝形虎口
 井野城は、歴史不詳の城である。戦国時代のこの地域は下総の名族千葉氏の勢力下にあり、千葉氏の一族で重臣であった原氏が臼井城の支城として井野城を築いたのではないかと推測されている。

 井野城は、ユーカリが丘という住宅団地の一角にある。ユーカリが丘は、もうかれこれ40年程前、私がまだ小学生で八千代市の近くに住んでいた頃に、住宅団地と一緒にユーカリが丘線という新交通システムができたということで、友達とわざわざ京成線を乗り継いで乗りに行ったことがある、思い出の地である。まさかこんな開けてしまったところに、城址遺構が残っているとは思わなかった。周辺は市街化で往時の面影は全く残っていないが、城跡部分の丘だけが周囲から隔絶された異次元空間の様に残っている。昭和30年代の航空写真を見ると、南に向かって張り出した台地先端部の小山となっていたが、周辺台地の地形はかなり変わってしまっている。そうした地形の改変を考慮した上で遺構を見る必要があるだろう。南側の谷戸は、現在宮の杜公園という調整池となっている。丘の上には八社大神という神社があり、その脇に窪地状の広い空間があり、これが主郭とされている。窪地状の曲輪という、珍しい形である。その周囲は削り残しの土塁らしく、外周には横堀が遊歩道となって残っている。また主郭の東側にニノ郭があり、前述の横堀はこの二ノ郭手前で東に折れている。この折れの部分に二ノ郭の虎口があり、一種の枡形虎口を形成していた様である。虎口脇には土塁もはっきり残っている。二ノ郭は、主郭より小さい曲輪だがなぜか主郭より一段高い位置にある。しかし周囲の土塁の防御性では主郭より劣っていることを考えると、やはり高い位置にある方が二ノ郭なのかな?という不思議な感じの縄張りである。井野城は、この様にあまり城跡らしさを感じさせない遺構であるが、おそらく陣屋的な機能が主体の城砦だったのではないかと推測される。

 お城評価(満点=五つ星):☆☆
 場所:http://maps.gsi.go.jp/#16/35.739084/140.148983/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0f0


東葛の中世城郭―千葉県北西部の城・館・城跡

東葛の中世城郭―千葉県北西部の城・館・城跡

  • 作者: 千野原 靖方
  • 出版社/メーカー: 崙書房出版
  • 発売日: 2004/02
  • メディア: 単行本


タグ:中世平山城
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