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青柳城(長野県筑北村) [古城めぐり(長野)]

IMG_5205.JPG←大きな二重堀切
 青柳城は、この地の国人領主青柳氏の居城である。青柳氏は、麻績城主麻績氏の一族と言われ、伊勢神宮の麻績御厨預職としてこの地に居館を構え、守護小笠原氏に属していた。戦国中期に武田信玄が信濃に侵攻して小笠原長時を追い落とし、更に1553年に北信の雄村上義清をも葛尾城から逐うと、青柳清長・頼長父子は武田氏に降伏した。青柳城には信玄やその弟典厩信繁が入城して青柳城を改修し、以後青柳城は、武田氏が松本平から善光寺平へ進出する為の前衛拠点となった。一方この時、麻績城主服部(麻績)氏が義清と共に越後に逃れた為、青柳氏は麻績城を与えられて麻績氏を称した。同年9月の第1次川中島合戦では、来攻した上杉謙信が荒砥城を落とした後、青柳城を攻撃している。こうして武田氏の支配は続いたが、1582年に武田氏が織田信長に滅ぼされると、青柳頼長は織田氏の支配下に入った。しかしその3ヶ月後に、本能寺で信長が横死すると、上杉景勝が北信に進出し、頼長は上杉氏に服属した。間もなく、徳川家康の支援を受けた小笠原貞慶が府中を回復すると、筑北地域は上杉氏・小笠原氏の争奪の場となり、青柳城は麻績城と共に4回に渡って攻防が繰り返された。1587年、頼長は小笠原氏に招かれて、深志城で長子長迪と共に謀殺されると、青柳城は小笠原氏によって没収され、小笠原氏麾下の溝口貞秀が青柳城主に任じられた。その後も上杉・小笠原両勢力の境目の城として機能したが、慶長年間(1596~1615年)に廃城になったと思われる。

 青柳城は、標高904.9m、比高255mの山上に築かれている。城の背後の尾根の付け根まで車道が延びており、また城址公園として整備されているので、訪城は容易である。尾根の先端に主郭を置き、土塁や切岸で区画された二ノ郭・三ノ郭・四ノ郭を連ね、堀切を介して五ノ郭、更に数本の堀切を穿って背後の尾根を遮断し、最後に大きな二重堀切を穿って、城域を分断した連郭式を基本とした縄張りとなっている。三ノ郭は、ちょうど尾根上の曲輪の鞍部に当たり、大手道がここに至っていることから、虎口郭の機能を持たせていた様である。五ノ郭や主郭には石垣が残っており、特に主郭周囲に集中し、高石垣も残っている。現地解説板によればこの高石垣は、武田氏時代のものではなく、戦国最末期の小笠原貞慶時代の構築と見られている。この他、主郭の北尾根と北西尾根に小掘切があり、小郭が置かれている。また城の主要部の南西斜面には帯曲輪群が延々と連なっており、大手道を防御している。また山麓の清長寺は、青柳氏の平時の居館である。
 青柳城は、石垣や大堀切があるものの基本的にはシンプルな縄張りの山城である。遠目にも主郭に立つ松の古木が目立つ城なので、もう8年も前から行こう行こうと思っていた念願の城だったが、期待が大きすぎたのか、少々物足りなく感じられた。
主郭周囲の石垣→IMG_5317.JPG

 お城評価(満点=五つ星):☆☆☆
 場所:http://maps.gsi.go.jp/#16/36.431089/138.033407/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0l0u0f0
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らんまる

車で行って失望される方が多いので、この城は麓の居館跡の清長寺からの大手を登って探訪されることをお勧めしますw

小笠原系の山城で似たような石積みを持つ山家城や埴原城、林小城なんかを見てしまうと、チョッと物足りない気分になります。
それと、県の指定史跡でありながら最近は放置プレイされていて標柱や看板が腐り果てていても全く治す気配もなく、挙句の果てに本郭は膝の高さまで伸びる藪に覆われている有り様・・・(汗)。

美麻の千見城、そして筑北の麻績古城(虚空蔵山城)と青柳城は貞慶と景勝が秀吉の惣無事令を無視してまで争奪戦を繰り広げた重要拠点でした。

こんなド田舎が、往時は信濃の交通の要衝として重要視されていたとは驚き桃ノ木山椒の木でございますw
貴殿のご期待を裏切ってしまったようですが、平にご容赦いただき、是非次回は居館跡からのチャレンジをお待ちしております(笑)
by らんまる (2016-11-11 21:57) 

アテンザ23Z

>らんまるさん
レス遅くなり申し訳ありません。
最近、目が肥えてしまったせいか、全体に少々厳し目の評価になっているきらいがあり、ご期待に添えずすみません。
中世戦国の頃と現代とでは、地域の重要性が全く異なっているので、当時どうしてそれほどまでに重要視され、争奪が繰り広げられたのかは、なかなか現代の我々には想像がつかないですね。
オススメいただいた麓の清長寺からの山登りも、いずれチャレンジしてみたいと思います。
by アテンザ23Z (2016-11-15 22:34) 

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