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木出城(千葉県四街道市) [古城めぐり(千葉)]

IMG_9538.JPG←北辺の櫓台
 木出城は、歴史不詳の城である。地域としては千葉氏の勢力圏に属していたことから、千葉氏関連の在地領主の城と考えられているが、遺構から推測すると戦国後期のものと考えられることから、三船山合戦以後、反攻に転じた安房里見氏に対して、北条氏が築いた防衛の砦とも考えられよう。

 木出城は、比高15m程の段丘先端部に築かれている。ほぼ単郭の城で、民家裏の山林に遺構が眠っている。民家の優しい老夫婦に断れば、快く見学を承諾頂ける。北に700m程の位置にある福星寺館と構造がよく似ており、主郭はほぼ方形の曲輪で、外周には土塁が築かれて防御を固め、東西南北四辺に横矢掛かりの櫓台張出しを設けており、それに伴って外周の空堀を屈曲させている。外周の堀底から見た城塁は高さ4~5m程で福星寺館よりはやや規模が小さい。しかし主郭の面積は福星寺館より広く、主郭南にも外郭が広がっていて、堀らしい溝状地形が見られる。主郭には西と南に虎口が開かれているが、土橋はなくそのまま堀底に繋がっている。空堀自体が城内通路として機能したらしい。この他、台地の東側下方にも水堀跡らしい田んぼが残っている。横矢の発達や福星寺館との相互関係から推測すると、三船山合戦以後に里見氏の激しい攻勢に曝された北条氏が、防衛線維持のために築いた城砦と考えるのが妥当ではないだろうか。

 お城評価(満点=五つ星):☆☆☆
 場所:http://maps.gsi.go.jp/#16/35.640540/140.196941/&base=std&ls=std&disp=1&lcd=_ort&vs=c1j0l0u0f0
タグ:中世崖端城
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