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鎌田城(静岡県伊東市) [古城めぐり(静岡)]

DSC06407.JPG←大手虎口の土橋と横堀
 鎌田城は、小田原北条氏が修築した伊豆半島中部の山城である。元々は、源氏重代の郎党鎌田新藤次俊長が、この地を領して城を築いたと言われている。その後の歴史は必ずしも明確ではないが、出土遺物などから、15世紀後半の伊勢宗瑞(北条早雲)の伊豆平定戦の際に在地豪族の伊東氏が抵抗した城と考えられている。しかし現在残る縄張りは、戦国後期の様相を呈していることから、1590年の豊臣秀吉による小田原征伐の際に、下田城小田原城の中間地点における海上ルートと、修善寺方面からの街道ルートの監視所として、北条氏によって大改修されたものと推測されている。

 鎌田城は、人工のダム湖である松川湖の東にそびえる比高218mの城山に築かれている。その遺構は、予想外に素晴らしく、伊豆の城郭の中では屈指の技巧的縄張りを有している。山頂の平坦な三角形状の曲輪を中心に、周囲に腰曲輪を巡らしており、更に空堀や土塁で防御を固め、三方の尾根筋は全て堀切で分断している。山頂の曲輪は、神社建設で破壊を受けているものの土塁と空堀跡が残り、主郭など大きく3つ程の曲輪に区画されていた様である。尾根を分断する堀切の規模はそれほど大きなものではないが、特に搦手と思われる北西の尾根筋に穿たれた堀切などは、土塁や竪堀を連携させて動線を巧みに屈曲させた技巧的な虎口構造で、更に上方には櫓台がそびえて備えを固めており、明らかに戦国後期の遺構と考えられる。また主郭部周辺に廻らされた横堀や土橋は、各部の規模が大きく見応えがある。大手は南東側と考えられるが、ここは二重横堀で厳重に防御され、大きな土橋で虎口を固めている。この他、横堀を90度屈曲させて竪堀で落とす、北条氏の山城によくある技巧も見られる。城址登り口と主郭内には新しい解説板が建ち、詳細な縄張図が描かれているので、大いに参考になる。伊豆方面では、必見の城である。
搦手の屈曲した動線→DSC06375.JPG

 お城評価(満点=五つ星):☆☆☆☆
 場所:http://maps.gsi.go.jp/#16/34.939774/139.077333/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0f1
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らんまる

伊東には二度ほど行っております。しかも海水浴(笑)

素晴らしきお宝が眠っているんですねえー。
早雲の初期時代の転戦の跡を廻りたいと昔から思っておりました。
信州ばかりに籠っていると、時々無性に海が見たくなります。

是非後世に伝えたい城跡ですね。
by らんまる (2012-05-11 20:24) 

アテンザ23Z

>らんまるさん
昨冬の伊豆の城巡りでは、
温泉と海の幸三昧でした(笑)
オフシーズンなのでどこも格安で楽しめました♪
南の方は遠いですけど・・・。
by アテンザ23Z (2012-05-12 20:37) 

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