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鳥取城(鳥取県鳥取市) [古城めぐり(鳥取)]

DSC06429.JPG←天球丸周辺の石垣群
 鳥取城は、中世山城と近世平山城の混在する城である。また鳥取城が有名なのは、何より織田信長の部将羽柴秀吉によって行われた「鳥取の渇え殺し」と言われた城攻めによってである。鳥取城の創築は、因幡守護山名誠通が、同族の但馬守護山名祐豊と争い、戦国中期の天文年間(1532~53年)に祐豊の侵攻に備えるために築かれたと言われている。しかし鳥取城が因幡支配の拠点城郭となったのは、山名氏重臣の武田高信が城主となった頃からである。1573年には山名豊国が天神山城から鳥取城に入って居城を移し、鳥取城を因幡の本城とした。毛利氏の勢力が東進してくると、山名氏も毛利氏の支配下に入ったが、織田信長の命で羽柴秀吉が中国攻略に当たると、鳥取城は織田・毛利両勢力のぶつかる最前線となった。1580年の第1次鳥取城の戦いでは、山名豊国は家老たちの主戦論を抑えて秀吉に降ったものの、その後の秀吉の冷遇に家老森下道誉・中村春続らは反感を募らせ、豊国を追放して毛利方に付いて、吉川元春に城将派遣を請うて、吉川経家が城将として鳥取城に入った。経家は自らの首桶を持参し、死を覚悟しての入城であった。1581年の第2次鳥取城の戦いでは、秀吉は商人を使って予め高値で鳥取城下の穀物を買い占め、鳥取城の米蔵を空にしておいた。その上で2万の大軍で姫路城を進発し、鳥取城背後の帝釈山に本陣を構え、鳥取城を完全包囲した。秀吉の完全封鎖によって毛利方の補給線は途絶え、3ヶ月の籠城戦の末に飢餓地獄に陥った鳥取城は、城将吉川経家の決断により秀吉に開城し、経家は自刃して果てた。時に35歳であったと言う。

 その後、鳥取城には宮部継潤が入ったが、1600年の関ヶ原合戦で宮部氏は西軍に付いて没落し、代わって池田輝政の弟長吉が鳥取城に入部した。長吉の時に4年を掛けて大改修が行われ、近世城郭としての鳥取城が完成した。1617年には池田光政が鳥取城主に封じられ、1632年には岡山城主池田光仲が鳥取城に移封となった。このまま池田氏が鳥取藩主として幕末まで至った。

 鳥取城は、中世山城に近世の石垣を備えた山上部(山上ノ丸)と、山麓に築かれた近世の居館部(山下ノ丸)から成っている。まず山下ノ丸であるが、大規模な石垣群を備えた立派な構えで、斜面上の数段の曲輪群で構成されている。前面には近世城郭らしく広い水堀が構えられ、三ノ丸・二ノ丸・天球丸が段々に築かれている。三ノ丸は鳥取西高校となっているが、大手の太鼓御門石垣などが良好に残っている。二ノ丸・天球丸の石垣は往時そのままの威容を残しているほぼ総石垣の城である。訪城した時は、天球丸下の石垣が修復中だった。

 山上ノ丸は、比高253mの峻険な久松山山頂に築かれており、天守台を備えた本丸に、二ノ丸・三ノ丸・出丸といった曲輪や腰曲輪を設け、各曲輪には峻険な山上にもかかわらず石垣が多用されている。天守台周辺は石垣の崩落が進んでおり、早急な保護措置が望まれる。また裏の腰曲輪の石垣の石は、他の部分の石垣と比べて石の大きさが小さく、毛利氏時代の遺構ではないかと推測される。山上ノ丸は、山城であるが、羽衣石城同様堀切は無い様である。山の峻険さが最大の武器だったのだろう。尚、訪城した日は猛烈な突風で、苦労して山上に登ると、風で体が飛ばされそうなほどだった。しかし天守台から見る鳥取砂丘と日本海の美しさは例え様もない。また山麓石垣と久松山の山容は何とも絵になる。山登りの苦労が吹き飛ぶ、爽快な城である。
天守台の崩落した石垣→DSC06505.JPG
DSC06557.JPG←山上ノ丸搦手虎口の石垣

 お城評価(満点=五つ星):☆☆☆☆
 場所:http://maps.gsi.go.jp/#16/35.510186/134.240903/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0h0k0l0u0t0z0r0s0f1
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らんまる

西国シリーズ、毎回楽しみに読んでいます。

小生のルーツと云われる尼子氏や山中鹿之助には何故か心打たれます。
子孫が信州の城巡りをしているなどと知ったら、彼らの心中は如何に?と思うこの頃ですが、それはそれで戦国の習いかと・・・(笑)

信州にある1200の諸城を攻略したら西国に攻め入ろうと思いますが、寿命との戦いですね(爆)
by らんまる (2011-10-10 20:13) 

アテンザ23Z

>らんまるさん
らんまるさん、尼子氏の流れですか!
と言うことは、佐々木道誉の末裔ですね。素晴らしい!

しかし1200城とは、気が遠くなりますね。
by アテンザ23Z (2011-10-11 02:38) 

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