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神楽ヶ岡城(栃木県都賀町) [古城めぐり(栃木)]

DSC05104.JPG←一応、空堀跡です
 神楽ヶ岡城は、皆川氏の築いた平山城である。布袋ヶ岡城と並び、北の宇都宮氏に対する最北の前線基地であった。築城者などははっきりしないが、城の南端に置かれる三宮神社の社伝からすると、元々は宇都宮氏の庶流西方氏の築いた要害であったようである。社伝には「西方氏初代景泰の子、佐渡守綱景が、1351年の観応の擾乱の時、足利尊氏方として駿河薩埵山の戦いに藤平紀伊守泰隆(綱景の弟か?)と共に先陣として出陣した。泰隆はその後、上野で足利直義方と戦ったが、三宮大明神の御加護で数度の合戦に勝利した為、三宮大明神に幣を捧げて本国西方富張の要害(神楽ヶ岡城か?)に帰陣した。その夜の夢のお告げで、三宮大明神を勧進し奉った。」と記載されている。その後の変遷で皆川氏の支城となったのであろう。1588年に宇都宮国綱が皆川領に侵攻した際には、宇都宮勢に布袋ヶ岡城と共に攻め落とされ、皆川広照は辛うじて布袋ヶ岡城を脱出して危難を逃れた。

 神楽ヶ岡城は、東北自動車道の都賀西方PA南の小山に築かれている。全山ひどい藪に覆われて、遺構はほとんど確認できないが、わずかに空堀が3本あるのが確認できた。空堀はいずれも深さ3m、幅5m程である。南から2本目の空堀の先に二ノ郭があり、その西側の高まりが主郭のようだ。また北にある愛宕神社跡はどうも物見台らしい。更にその北には車道が東西に走っているが、位置関係からして北の丘陵地と分断する堀切であった可能性が高い。城の規模はかなり小さく、どうも布袋ヶ岡城の出城であった様だ。

 とにかく薮がひどく、折角の遺構も完全に埋もれている。その為どういう縄張かほとんど捉える事ができなかった。おまけにかき分けた薮が顔面に当たって鼻血まで出してしまった。尚、神楽ヶ岡城のある富張の地名は、「遠見張」に由来するらしい。

 お城評価(満点=五つ星):☆☆
 場所:http://portal.cyberjapan.jp/site/mapuse4/?lat=36.451093&lon=139.722991&z=16&did=std&crs=1

※神楽ヶ岡城は、その後藪が伐採されて遺構が確認できるようになりました。再訪記はこちら
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コメント 14

kochan

初めまして。いつも参考にさせていただいてます。この城へ最近行って来ました。本郭の藪は相変わらずですが、南側の馬出し付近だけ草が刈られていて良好に見ることが出来ます。(西側の小さなお社脇からすぐです)絵図については中世城郭研究という本に載っていました。結構近くにこんなのがあるんだなあと嬉しかったです。ご参考まで。
by kochan (2011-11-28 18:55) 

アテンザ23Z

>kochanさん
コメントありがとうございます。
南側の馬出しとは、神社背後の部分でお墓などがあった所でしょうか?
ネット上に情報がなかったこともあり、
私にはあまり構造がよくわかりませんでした。

色々と情報交換させていただけると助かります。
拙いブログですが今後ともよろしくお願いします。
by アテンザ23Z (2011-11-29 01:45) 

kochan

こんにちは。早速のコメントありがとうございます。おっしゃるとおり、お墓を抜けた林の奥にある処でした。たまたま図書館で中世城郭研究第20号という本の中に「深沢城・富張城の研究」というのがあり縄張図が載っていて訪れた次第です。実は私も著名な城は殆ど行きつくしてしまったので最近は専らこういった名も無き中世城郭がメインになっています。本サイトは私のバイブル的存在ですので今後とも宜しく御願いします。余談:ご存知かと思いますが栃木の皆川城はここ数年で整備が進んで東側の壮大な竪堀等全く別の城?と思えるような嬉しい?状態になっています。特に北関東道に乗って群馬方面から栃木へ来るとすぐ近くを通るので段郭状に連なった山が聳え立ち壮観な眺めでお勧めです。
by kochan (2011-11-29 06:10) 

アテンザ23Z

>kochanさん
こんな中身の薄いブログでバイブル的存在なんて言われると、
汗顔の至りです^^;

皆川城はもう5年ほども前に行っていますが、
東北道を通るたび、樹木が伐採されて整備されているのがわかるので、
またその内再訪しようかと思っていました。
頃合いを見計らってぜひ再訪してみます。
情報ありがとうございます。
by アテンザ23Z (2011-11-30 09:28) 

kochan

コメントありがとうございます。東北道でしたね。すみません勘違いでした。竪堀→横堀の間違いです、ガセですみません。これからも更新を楽しみにしております。
by kochan (2011-12-01 05:03) 

アテンザ23Z

>kochanさん
頑張ってUPしていきますので、
よろしくお願いします。
by アテンザ23Z (2011-12-01 18:34) 

きえ

検索より失礼します。とても興味深い資料ありがとうございます。
城があったのが都賀町富張、そして藤平紀伊守泰隆という名にとても驚きました。
実は650年たった今もその地に本家があり、その名を受け継いでいるのです。もしかしたら我が家のご先祖様かもしれません。今度本家による機会がありましたら家系図で探してみようと思います。自分のルーツを知る大きな手がかりになりそうですありがとうございます。
by きえ (2014-02-05 00:22) 

アテンザ23Z

>きえさん
ご訪問頂きありがとうございます。
すごいですね!藤平紀伊守泰隆という名が今だに受け継がれているとは。社伝は御本家の伝承をそのまま記載したものかもしれませんね。
by アテンザ23Z (2014-02-05 19:06) 

お名前(必須)

お返事ありがとうございます。
正確には藤平という名が名字として残っています。恐らく藤平紀伊守の藤平の読み方としては「とうへい」と読むと思います。地元でもこの地域くらいしかそうは読まないです。

都賀の長福寺の墓所に入ってすぐにある墓は殿様の墓だと父に聞いていましたのでもしかしたらこの城の城主の墓かもしれませんね。ちょうど700年ほど前に出来た寺なので時期的に近いです。しだれ桜が素敵なお寺ですので春に余裕がありましたらぜひ訪れてみて下さい。
by お名前(必須) (2014-02-06 02:17) 

アテンザ23Z

>きえさん
貴重な情報ありがとうございます。長福寺、神楽ヶ岡城のすぐ近くですね。ぜひ行ってみたいと思います。それにしても、「とうへい」とは珍しい読みですね。てっきり「ふじひら」かと思ってました。

by アテンザ23Z (2014-02-06 18:51) 

きえ

確かに珍しいですよね。実際隣町の栃木ですら「ふじひら」読みが主流です。都賀富張以外で「とうへい」と読むのは芳賀郡赤羽にもいるらしく所謂西方くずれで富張に残った組とは別に赤羽に西方氏と共に移った組のことだと思います。家系図にて西方くずれで分かれているのは以前確認しました。
下之庄代官屋敷というのが赤羽にあるのですが恐らくそれが赤羽に移った組の流れのはずです。赤羽も富張もどちらの家も郷代官だったみたいで富張の家も長屋門だけは今も残っています。
本姓が藤原なので同じ本姓の宇都宮氏とは何となく関係があるんだろうなとは思ってましたがまさかこんなパズルのピースが合うように辻褄が合うとは思いませんでした(゜O゜;
豊臣による宇都宮氏滅亡と共にうちは帰農してしまったので武士としての活躍等が全く謎だったのですっきりしました!

また何か情報が入りましたらお知らせします。長々お付き合いありがとうございました!


by きえ (2014-02-07 05:46) 

アテンザ23Z

>きえさん
そうですか!出自解明のお役に立てて光栄です。私もとても有意義なお話を伺うことができて、ありがたく思います。市貝の下之庄代官屋敷も同族の可能性が高いのですね。今度行ってみたいと思います。
by アテンザ23Z (2014-02-07 18:53) 

上沢光綱

こんにちは、上沢光綱と申します。

先日、神楽ヶ岡城に行ってきました。

昔はすごい藪だったんですね。
今は藪などほとんどなく、きれいに刈られていましたので、とても見やすい城でした。スニーカーで軽く行けます。
面白い構造ですよ。

藤平さんが城下にお住いのようですね。
地元の人に聞いたところ、「とうへい」「ふじひら」読みがあるようです。どちらも元は同じ一族だと思います。
南北朝の事からの御家が残っていることはとても素晴らしい事ですね。

「きえ」さんの情報もとても貴重ですね。最近、このあたりの研究に乗り出しましたので、勉強になりました。
by 上沢光綱 (2015-02-22 12:53) 

アテンザ23Z

>上沢光綱さん
こんにちは。貴重な情報ありがとうございます。今はあの無茶苦茶な藪が一掃されたんですか?つい一昨日も近くの国道293を通ったのですが、全く気づきませんでした。近いうちにリベンジしたいと思います。
上沢さんの「下野戦国争乱記」は、栃木県内の城を書く時には、いつも大変参考にしております。今後ともよろしくお願い致します。
by アテンザ23Z (2015-02-23 19:57) 

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