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郡上八幡城(岐阜県郡上市) [古城めぐり(岐阜)]


 今回は、過去に訪れた城の中から印象の強かった城の一つ、郡上八幡城を取り上げてみたいと思う。
 郡上八幡城は、郡上市八幡町を見下ろす山上に築かれた山城である。もともと長良川沿いにこの周辺一帯を支配していた東氏(関東の名門、千葉氏の庶流)に成り代わろうとした遠藤氏が、東氏の居城である東殿山城の向かいに築いた砦が出発点だったといわれる。その後、首尾よく東氏に替わった遠藤氏が居城として整備した。そして天下一統の時代に入り城主の変遷を迎えたが、城はそのまま近世城郭に変貌して生き残った。
 時間がなかったので車で山上まで上がったが、まずこの城で驚かされるのは、山上に築かれた石垣の重厚で見事なことである。それほど広い訳ではない山上のスペースに所狭しと何段にもわたって石垣が築かれており、見るものを圧倒させる。縄張りとしては、基本的に石垣での防御に特化しており、当時(2004年の夏)見た限りでは、特に堀切や竪堀、大規模な土塁などの防御施設はなかったと思う。「当時」というのは、今ほど城郭の知識がなかったのと、名古屋から金沢に戻る帰り道で寄ったため時間がなく、あまり良く見て回れなかったからである。


 天守閣が木造で作られているが、これはまったくの架空のもの。実際の八幡城には天守は築かれなかったのである。しかし昭和に入ってから木造で作られた全国で最初の城であり、この後全国で木造による天守の復興が多くなっていく走りとなった。天守閣は築かれなかったが天守台はあったようで、現在の模擬天守は、一部石の積み直しをしたものの元々の石垣を使用している。模擬とは言うものの、山上に築かれた天守は非常に趣がある。主郭周りには大した広さはなく、御殿などを立てることはできなかったようだ。そのため近世に入ってからは、山上の城とは別に山麓に本丸御殿が築かれた。現在は広場となっており、井戸跡と山内一豊夫妻の像が建っている。主郭裏の山上の駐車場の隅には「首洗い井戸」が残っており、この駐車場も曲輪の一つだったことがわかる。
 この城は現存する建物はないのが残念だが、街中には城主下御殿跡や大手門跡の表柱が建っている。
 ところでこの郡上八幡という町は、町並みの中に昔の面影を色濃く残し、非常に趣がある。以前CMでも流れていたが、宗祇水という天然の清水が街中を流れ、今でも町の人々は水を清浄度から三段に分けて、飲料用や手洗い、洗濯用などに使い分けて有効利用しているそうである。いずれ泊まりでこの町に行って、夕暮れの街中を練り歩きたいものだ。

 お城評価(満点=五つ星):☆☆☆☆☆
 場所:http://www.mapfan.com/index.cgi?MAP=E136.57.51.9N35.44.59.7&ZM=8


タグ:近世山城
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