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人見楯(茨城県行方市) [古城めぐり(茨城)]

IMG_4606.JPG←東側の堀切
 人見楯(人見館)は、船子城主下河辺氏の家臣人見氏の居城である。人見氏についての事績は不明であるが、武蔵七党猪俣党に属する人見氏が有名なので(太平記にもその名が現れる)、その一族が下河辺氏に従って常陸に入部したものかもしれない。
 人見楯は、霞ヶ浦東岸の比高25m程の段丘先端に築かれている。主郭と周囲の腰曲輪から成るほぼ単郭の簡素な城砦で、東側の台地基部を堀切で分断している。主郭外周には所々土塁が築かれている。東側の堀切には横矢掛かりのクランクが見られるが、堀自体に鋭さはなく切岸の角度も比較的緩く、あまり厳しい防御性を感じさせない。主郭の北西角には塁線の張り出しも見られ、西側下方の腰曲輪への横矢掛かりを意識しているのがわかる。しかし特徴的なのはその程度で、全体には大味な遺構である。

 お城評価(満点=五つ星):☆☆
 場所:http://maps.gsi.go.jp/#16/36.065006/140.433254/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0l0u0t0z0r0f0

※東北地方と茨城では、堀切や畝状竪堀などで防御された完全な山城も「館」と呼ばれますが、関東その他の地方で所謂「館」と称される平地の居館と趣が異なるため、両者を区別する都合上、当ブログでは山城については「楯」の呼称を採用しています。
タグ:中世平山城
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