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梨子ヶ岡城(京都府綾部市) [古城めぐり(京都)]

IMG_1939.JPG←東斜面の畝状竪堀
 梨子ヶ岡城は、歴史不詳の城である。城主は坂田氏と伝えられるがその事績は不明で、周辺にはこの地域の国人領主である渡辺氏の沼ヶ谷城・赤道城があることから、梨子ヶ岡城も渡辺氏の勢力下にあった城であった可能性がある。

 梨子ヶ岡城は、県道1号線から南にやや奥まった上林川沿いの比高80m程の山稜先端のピーク上に築かれている。北麓の玉泉寺裏から適当な斜面を直登すると城に到達する。多重堀切と畝状竪堀を多用した城で、その技巧的縄張りには眼を見張らされる。山頂に主郭を置き、主郭の西から北にかけて一段低く腰曲輪を廻らし、前面(北面)に狭い二ノ郭を置いている。二ノ郭の前面には中規模の堀切が穿たれ、その前面は物見台となっている。主郭の背後の南尾根には三重堀切が穿たれて、背後を分断している。主郭の東面と西面には畝状竪堀が穿たれており、西側のものは小さくわかりにくいが、東側のものはしっかりと穿たれており、壮観である。前述の堀切・三重堀切からはいずれも竪堀が長く落ち、畝状竪堀の一部となっている。また主郭西側には張り出した堡塁があり、その先の西尾根には二重堀切が穿たれている。梨子ヶ岡城は、規模の小さい小城砦であるが、これだけ徹底して防御が固められているのは、少数の兵力で城を守りきるための工夫だろう。見応えがあって素晴らしい遺構である。
西尾根の二重堀切→IMG_2002.JPG

 お城評価(満点=五つ星):☆☆☆☆
 場所:http://maps.gsi.go.jp/#16/35.326689/135.349996/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0l0u0t0z0r0f0
タグ:中世山城
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