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藤四館(栃木県佐野市) [古城めぐり(栃木)]

IMG_2901.JPG←尾根鞍部の土塁
 藤四館(こうじやかた)は、平将門討伐で功を挙げた藤原秀郷が築いたとされる城である。伝承では秀郷が築いて、弟の藤四郎永郷らがここに居たとされる。しかしこの伝説は、蓬莱山城蓬山城と全く同じであり、俄には信じ難い。また藤四館とされる遺構自体も、城館遺構ではないとする説もある。

 藤四館は、標高1010mの尾根上に築かれている。この標高は、佐野市内の城館は勿論、栃木県内としても最高所の城館であろう。場所は、栃木・群馬の県境にそびえる氷室山から南に伸びる尾根の鞍部に当たる。昨年11月上旬に開通したばかりの林道作原沢入線がすぐ近くを通っており、宝生山西側の峠から尾根筋を宝生山経由で辿ることができるので、極めて高所の城であるにも関わらず、訪城は比較的容易である。ここは元々、東蓬莱山から陣地という山を経由して氷室山に至る古道が通っており、古道沿いに幾つかの小祠が祀られている。宝生山から140m程降った尾根に、遺構がある。しかしこれが謎の多い遺構で、一直線の土塁が尾根と平行に築かれているのが唯一の明確な遺構である。土塁の北寄りには虎口の様な窪みもある。機能的に何なのか謎が多いが、鞍部にあることから考えると稜線古道の関所的な機能を持ったものか、あるいは風除け土塁のようなものである可能性もある。土塁の周りは自然地形に近い平場で積極的な普請は見られないが、土塁よりも少し北に土橋状の古道が見られ、その西側の低い平場には湧水があり小さな水場となっている。城館遺構かどうかはわからないが、古くからの尾根道を使ってきた人々の営みの中で、何らかの施設が置かれてきた可能性は考えられる。それは、例えば福井県の車も通らない木の芽峠に今でも茶屋跡の民家が残っていることからも、想像できる。
土橋状の古道→IMG_2905.JPG
IMG_2885.JPG←古道脇の低平場の水場
 お城評価(満点=五つ星):☆☆
 場所:http://maps.gsi.go.jp/#16/36.561652/139.476864/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1j0l0u0t0z0r0f0
タグ:中世山城
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