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健忘症の日本人 [雑感]

本日、2020年のオリンピックの東京招致が決定した。
こんなイベント、一体国民のどれほどが望んでいるんだろうか?
(ちなみに、私の周りの人達はみんな反対。)

もちろんスポーツ振興などの面から考えれば素晴らしいイベントではあるが、
その後始末が大変である。

長野五輪だってエムウェーブとか、大きすぎる施設だけが残り、
毎年の莫大な維持管理費など大きな負債を抱え込んでいる。
ギリシャだって、結局一時の経済効果より、
その後の負債が上回って、国家経済が破綻寸前に追い込まれた。

借金地獄に陥っている日本に、
果たしてオリンピック後の負担に耐えられる余力が残っているのだろうか?

しかし、それより何より、もっと考えておかなければいけないことがある。
震災はまだ終わっていないということである。

東日本大震災はM(マグニチュード)9.0。
世界で過去の事例からすれば、
M9クラスでは、100%、数年~10年以内に大規模な火山噴火が誘発されている。

またズレ動いた500kmにもわたる断層の南側、茨城沖から千葉沖にかけての関東東側には、
大きな歪みが今でも蓄積され続けている。
近い将来、首都直下の巨大地震が来る可能性は増しているのである。

更には、世間で騒がれている南海トラフも、不気味な胎動を続けている。

未曽有の巨大地震となった東日本大震災からは、まだたったの2年半しか経過していない。
地質学上の時間観念からすれば、まだまたたきする程の時間すら過ぎていない。

ここ10年以内に、次の大規模災害が襲来する可能性は、
震災以前より増しているのである。

だからこそ今は、そんなオリンピックのようなイベントに
金や資材や人員をつぎ込んでいる時ではなくて、
次に来るべき大災害に備えて、
防災・減災の対策に真剣に取り組まなくてはならない時のはずである。

震災復興すら職人や役所の人員が足りなくて思うように進んでいないのに、
更にオリンピック準備のために貴重な資源を割かれるのでは、
全く優先順位がずれてしまっている。

大体、オリンピックまでの7年間に、大規模災害が再び襲来したら、
この基礎体力の落ちた日本に、オリンピックまで抱え込む余力があるのだろうか?

先日、NHKのBS歴史館で、
「関東大震災90年~“防災”に賭けた二人の男~」という特集があり、
寺田寅彦が、「日本人は『健忘症』に罹っている、
数年前の大災害をすぐに忘れてしまい、次なる災害への備えを怠ってしまう」、
という趣旨の言葉を残したというエピソードが紹介されていたが、
オリンピック招致に浮かれる今の政財界を中心とした動きは、
まさにその言葉の通りである。

一時の熱狂と、一時的に得られる経済効果に浮かれて、
(デフレ脱却の起爆剤?その後を考えてるのか?)
更なるリスクを背負い込んでしまった日本に、果たして未来はあるのだろうか?
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evergreen

全くです。
お祭りで悲しみを忘れて欲しいのは、悲しみに遭った人。
それ以外の人は、今やらなかればならない事がありますよ。

by evergreen (2013-09-09 13:12) 

アテンザ23Z

>evergreenさん
ご賛同、本当にありがとうございます。
毎日テレビでは、
オリンピック招致に浮かれたニュースばかり流していて辟易していますが、
私と同じ思いを共有してもらえる友人がいて、
本当に嬉しく思います。
by アテンザ23Z (2013-09-09 21:04) 

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