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ヒトラー 最後の12日間 [映画]

 先日、NHK BS-2で放送したのを録画していたので、やっとこさ暇を作って見た。私は太平洋海戦史には詳しいが、ヨーロッパ戦線には全く疎い。だから戦争末期のドイツの状況などは詳しくは知らないのである。ただ映画は好きなので、「史上最大の作戦」や「パットン大戦車軍団」、「バルジ大作戦」、「遠すぎた橋」などで大まかなところを知っている程度である。
 物語は、原作者でヒトラーの秘書を勤めた女性のインタビューの後、ソ連軍がベルリンに迫りつつあるドイツ降伏間近から始まる。そこに見られるのは、終戦間際に首都が瓦礫の山と化していきつつも、そこを守るために必死で抗戦を続ける軍人を横目に、保身と享楽にのみうつつを抜かす支配者層の姿である。
 すなわち地上では、圧倒的な兵力で迫り来るソ連軍を前に、まっとうな軍人達が絶望的な戦いを続けているのに対して、総統地下壕ではイエスマンの元帥・大将連が自棄になって酒浸りになるわパーティーは開くわ、何万もの兵士や市民が死んでいくのを完全に見殺しにしているのである。それでも無条件降伏だけは絶対にしないと言い張る無責任さ。ヒトラーもひどいが、側近連中もまた愚劣極まりない。それもそうだろう、有能で責任感があり、ヒトラーに諫言するような人間は、みな既に殺されるか遠ざけられるかしているのだから、まともな人間が残っているわけはない。
 それにしても私の知る限り、同じ敗戦前夜にしても、まだ日本の指導者たちの方がマシだったようだ。少なくとも日本の首脳部は、サイパン失陥の衝撃で東条内閣を倒してからは、裏で終戦に向けた動きを始めているし、東京大空襲のさなかにパーティーはしてないだろう。
 この映画がどこまで史実に忠実に書かれているかは議論の余地があるそうだが(Wikipediaによる)、ドイツの首脳部は全くひどい。最後のベルリン防衛軍司令官のヴァイトリングの存在だけが救いのようだ。


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