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トラ・トラ・トラ(その2) [太平洋戦争]

 昨日の続きである。久しぶりにこの映画を見て、いくつか思ったことの続き・・・。
 日本の連合艦隊が、着々と緊張感を持って準備を進めている一方で、とてものんびりした組織が2つ垣間見られる。
 まず、日本の外務省。このろくでもない官庁は、今に至っても全く有効な外交戦略を使えず、北朝鮮問題にしろ何にしろ、何らの成果も挙げられない無能な組織であるが、その歴史の中でも最大の失態は、この真珠湾攻撃直前に行われるはずであった最後通牒の致命的失敗である。第14部目の電文が届くってのに、日曜なんでみんなのんびり9時ごろ出勤して来て、午後1時の手交と聞いて慌てふためいたらしい。で、結果は日本の騙まし討ち。リメンバー・パールハーバー!である。山本五十六は死ぬまで騙まし討ちになったことを悔やんでいたというから、本当にかわいそうなものだ。一時期、海外公館の大使の公金流用が騒がれたが、はっきり言ってこの省庁、腐ってると思う。
 それからもう一つは、あまりにものんびりした在ハワイ米軍である。上層部はピリピリするほど警戒しているのに、下の兵士、それも佐官級の中堅クラスにその意識がないと来た。9・11のテロのときもそうだったが、何度も防げるチャンスがあったのに、結局それを生かせずむざむざ甚大な被害をこうむったということでは、軌を一にする。映画でも、自宅の庭で為すがままに攻撃されている真珠湾を、本当に無念そうに見ているキンメル大将(時の太平洋艦隊指令長官)の姿が描写されていたが、本当にこの人、無念だったと思う。
 さて、ところで、アメリカの太平洋艦隊は、わずか1回の攻撃で、並み居る戦艦群を筆頭にほぼ壊滅するという甚大な被害をこうむった。しかし、ここからがアメリカという国はすごい。わずかな期間で体勢を立て直し、1年半後には日本を圧倒しだしたのである。いくら工業力が日本の10倍といわれていたとしても、この勢いはすごい。ミッドウェーでは、1ヶ月前の珊瑚海海戦で大きな損傷を受けた空母ヨークタウンを、わずか数日の超突貫工事で復旧させて、日本の主力機動部隊を全滅させた。そして大戦後半には、なんと1ヶ月に1隻の正式空母を就航させるという、恐るべき底力を見せつけたのである。当時のアメリカは、質・量、そして精神的にも世界最強であったろう。日本はまさしく眠れる獅子を揺り起こしたわけである。しかし、いい気になったアメリカがその後、大きな挫折を経験するのは、ベトナム戦争となる。
 最後に、戦術的価値について書いておきたい。真珠湾攻撃で、帝国海軍は人類史上初めて航空兵力による本格的な攻撃戦術を行った。これを機に、戦争の歴史は大きく変わっていくのである。これこそが、山本五十六の戦術家としての最大の成果であろう。山本五十六の戦略眼については、当時からさまざまな批判があるが、航空兵力の力を見抜いていたことは間違いないことなのである。
 長々と書いてきたが、それだけ真珠湾攻撃の持つ歴史的意味は大きい。もっと現代の日本人によく知ってもらいたいものである。


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